日本の鉄仏/佐藤昭夫/定価24000円/本書でとりあげる鉄製鋳造の作品は仏像ばかりでなくいろいろな種類の彫刻が含まれている

  • 商品説明・詳細

  • 送料・お届け

商品情報

昭和55年 182Pはじめに標題の鉄仏とは、鉄製鋳造の仏像をさす。 しかし、本書でとりあげる鉄製鋳造の作品は、仏像ばかりでなく、いろいろな 種類の彫刻が含まれている。したがって、正確には、例えば鋳鉄彫刻というように総称しなければならないのかもしれない が、ここでは、いちおうそのすべてを含めて、便宜的に鉄仏と呼んでおきたい。日本でつくられた金属鋳造の像のなかでは、いわゆる金銅仏、つまり鋳銅製鍍金の像がもっとも多く、一般的にもよく知 られている像である。そして銅以外のものは特殊な材料として、ほとんど使用されていないけれども、金や銀、鉄、まれに は鉛や亜鉛、真鍮などがある。こうした特殊な金属像のうちでは、鉄でつくられた像、つまり鉄仏というものが意外に多く 見られるということは、あまり知られていない事実である。意外に多いとはいっても、現在日本全国から発見されているものすべてで九五点(海外所在一点を含む)しかなく、金銅仏 にくらべるとその数はしれたものであり、やはり特殊なものといって良いかもしれない。ちなみに現在重要文化財に指定さ れている金銅仏は一五七点(一具のものも一点として)、重要美術品認定のもの二四点で、江戸時代までの未指定品を含めれ ば、その数十倍に及ぶかと想像される。鉄仏の制作年代は中世、すなわち鎌倉時代から室町時代にかけての作がほとんどであり、地域的に見ると東国―東日本 にその大部分が分布している。私が鉄仏に興味を持ちはじめた十数年前までは、鉄仏はほとんど東国のものであるように思 われたのだが、最近になって、西日本からも鉄仏がずいぶん発見されてきている。しかし東日本でも、それに数倍する勢い で発見されているので、その分布の比率はあまり変わってはいない。日本の仏像彫刻は平安時代以前にあっては、中央と地方との作風の相違が明瞭にあらわれているのが普通であるが、中世 に入ると、その差がなくなってくるというのが常識である。その時期に材料の上ではもちろんのこと、時代的にも、地域的 にも特色を備えているのが、この鉄仏である。こうした鉄仏は、中央の作品にくらべてはもちろんのこと、地方的な他の材料になる作品と比較しても、けっして優れた ものとはいえないため、これまでほとんど問題にもされていなかった。しかしこの鉄仏には、多くの興味ある問題が含まれ ており、その究明もけっして無意味なこととは思われないのである。中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります.。外箱傷、小汚れ、外箱裏側一部表面剥げ。表紙ややしみ。ご理解の上、ご購入ください。 もちろん読む分には問題ありません。

残り 1 6570.00円

(66 ポイント還元!)

翌日お届け可(営業日のみ) ※一部地域を除く

お届け日: 06月11日〜指定可 (明日12:00のご注文まで)

  • ラッピング
    ラッピング
希望しない
希望する ( +600円 )
希望しない
数量
同時に5点までのご購入が可能です。
お気に入りに保存

対応決済方法

クレジットカード
クレジットカード決済
コンビニ前払い決済
コンビニ決済
代金引換
商品到着と引き換えにお支払いいただけます。 (送料を含む合計金額が¥299,000 まで対応可能)
ペイジー前払い決済(ATM/ネットバンキング)
以下の金融機関のATM/ネットバンクからお支払い頂けます
みずほ銀行 、 三菱UFJ銀行 、 三井住友銀行
りそな銀行 、ゆうちょ銀行、各地方銀行
Amazon Pay(Amazonアカウントでお支払い)

大量注文に関して

30個以上かつ10万円以上のご購入はこちらからお問い合わせください

お問い合わせはこちらから