システム工学 知識システム II 知識の創造と意思決定 (東京大学工学教程)人間社会、人工物ネットワーク、生活環境と自然などのさまざまなシステムの分析からデザイン、構築から運用までにかかる過程を支えている知識の役割を再確認しつつ形式的な知識の表現方法やその知識の学習、想像、利用のための技術と理論について述べる。3章では、知識の創造に関して、基礎となる要素学理と、要素をつなぐことによって実現される創造プロセスの両面について解説。知識の論理的表現を用いながら的にデータ市場を導入することによってプロセスの例を示し、抽象的あるいは不正確に表現された要求と、さまざまなデータをもととしてこの要求に答える知識を生み出す創造的コミュニケーションを論理モデルで扱うことを示す。4章では、人や組織などの行動主体が知識を利用する状況は、獲得した情報や知識を使って何らかの意思決定を行うということにほかならない、という観点から意思決定理論の基礎について説明する。